私たちが普段使うお金とは一体どのようなものなのでしょうか?
簡単に説明するとお金とは言ってみれば交換券です。社会においてほとんどの物やサービスと交換することができるとても便利な物です。
ではお金はどのようにして生まれたのかその歴史を見てみましょう。
お金の歴史
昔の人たちは、今みたいにお金を使わずに物やサービスを交換していました。これを「物々交換」といいます。たとえば、農家さんが作ったお米と漁師さんが釣った魚を交換する、という感じです。
でも、物々交換には困ることがありました。たとえば「魚はいらないけど、お皿が欲しい」と思ったら、交換するのがとても難しくなってしまいます。
そこで、みんなが「これを使って交換しよう!」と決めた特別なものが生まれました。これが「お金」のはじまりです。最初は、貝殻や石が使われることもありました。これらはめずらしくて価値があったからです。
その後、金や銀などの金属がお金として使われるようになりました。金や銀はピカピカしていて、壊れにくくて、持ち運びもしやすかったからです。そして、もっと便利にするために、金属を加工して**コイン(硬貨)**にしました。
さらに時代が進むと、「コインをたくさん持ち歩くのは大変だな」となり、紙に「この紙は○○コイン分の価値があります」と書かれた**紙幣(お札)**が作られました。
そして今では、もっと便利な方法として、スマホやカードでお金をやりとりするデジタルのお金も登場しています。昔の人たちの工夫が積み重なって、今の私たちの便利なお金ができたんです。
「こうして生まれたお金ですが、ただ便利なだけではありません。実は、お金には“3つの大切な役割”があるのです!」
お金の3大要素
1. たからものをためておくもの(価値の保存)
- お金は「あとで何かを買うために、大事にしまっておけるもの」です。
- たとえば、おこづかいをもらったとき、今すぐにお菓子やおもちゃを買わないで、しばらく大事にとっておけば、もっと大きなものを買えるかもしれませんよね。
- こうして、お金をためると、未来に欲しいものを手に入れるために使えるのです。
2. 物と物を交換するための道具(交換の媒介)
- お金があると、いろんな物と交換ができます。
- たとえば、友達と「消しゴムと鉛筆を交換しよう」と約束しても、消しゴムがいらなくなったら交換はむずかしくなりますよね。でも、お金があれば「消しゴムの代わりに100円あげる」と言えるので、相手も欲しいものをそのお金で買うことができて便利です。
- お金は、みんながいろいろな物と簡単に交換するための便利な道具なんです。
3. 物のねだんを決めるためのものさし(価値の尺度)
- お金は「物のねだん」をはかるための「ものさし」みたいなものです。
- たとえば、りんごが1個100円で、ジュースが150円だったら、ジュースのほうがちょっと高いってわかりますよね。
- お金があると、いろんな物のねだんをくらべて「こっちのほうが安いな」「こっちは高いな」と考えられるので、どれを買うか決めるのにとても役立つんです。
つまり、お金は「ためておくことができる」「いろんな物と交換できる」「物のねだんを決めるためのものさし」という3つの大事な役割を持っているのです。
お金の3大要素を理解することは、お金の基本を知る第一歩です。次は、どうやってそのお金を賢く使い、増やし、守るかを考えてみましょう。次回は、お金をもっと賢く使う具体的な方法についてお話ししますので、お楽しみに!
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